「エンボスヒーター」とは先端から熱が出る機械のことで、レジン液の気泡を消すためによく用いられます。
※もともとはカードなどにエンボス加工(盛り上がった装飾など)をするためのヒーター
レジンクラフトの天敵ともいえる「気泡」ですが、エンボスヒーターを使うことによりあっという間に除去することが可能。
それほど値段が高い機械ではないので、趣味でレジンクラフトを楽しむ方も早めに購入することをおすすめします。
と言うわけでこの記事では、エンボスヒーター選び方やおすすめ3選&注意点と、代用品として使えるかもしれない方法を詳しく解説します
※記事内の情報は執筆当時のものです。最新情報は各公式サイトをご確認ください
エンボスヒーターを買うべき理由や注意点
レジンクラフトで一番面倒な作業は「気泡除去」という方は少なくないはず。
先端のとがったもの(つまようじや竹串など)で地道につぶしていく方法もありますが、エンボスヒーターを使えば圧倒的に早く&綺麗に気泡を除去することが可能です
エンボスヒーターの先端は細くなっていて、スイッチを入れると約250度の熱風が吹き出てきます。
その熱風によりレジン液が温められサラサラ状態になるため、中にある気泡が移動可能に!
さらに気泡内の空気が温められて膨張するため、見る見るうちに消えて行くのがきっと分かるはず。
大きな気泡であれば硬化しない場所にしばらく放置しておくことで自然と消えることもありますが、小さな気泡もなくしたい場合はエンボスヒーターを使うのが絶対おすすめです。
一度使いだすと手放せなくなるエンボスヒーターですが、いくつか覚えておくべきポイントがあります。
- エンボスヒーターは必ず真上からあてる
- レジン液がサラサラになるので型からあふれやすくなる
- 熱風を当てすぎるとシリコンマットや型の変形・火傷の原因に
特に注意すべきなのは③番で、普段私たちがよく使うドライヤー温度の倍近い熱風が吹き出るため、簡単に周りのものが変形します。
なので、必ず周りにある不必要なものを片付けてからエンボスヒーターのスイッチを入れましょう。
また、熱風を横からあてるとレジン液も横に動いてしまうので、吹き出し口の角度にも要注意です。
エンボスヒーターとドライヤー・ヒートガンの違い
熱風が吹き出る機械と言えば、ドライヤーやヒートガンを思い浮かべる方も多いと思います。
温度 | 用途 | 価格 | |
ドライヤー | 140℃ | 髪 | 1000円~ |
エンボスヒーター | 250℃ | レジンなど | 2500円前後 |
ヒートガン | 550℃ | 建設現場 | 10000円前後 |
ヒートガンは塩ビ管の曲げ加工など建設現場で使用される工具なので、レジンクラフトには正直向いていません(というかむしろ危険です)
ドライヤーはJIS規格により「室温が30℃で吹き出し口から3㎝のところの温度が140℃以下」と定められていて、どちらかというと温度より風量を重視した機械。
逆にエンボスヒーターは温度に特化した構造になっていて、繊細な作業にも対応できるよう吹き出し口が小さくなっているのが大きな特徴。
実際に両方使って見ましたが、ドライヤーは温度が低いだけでなく風量も強すぎるため、エンボスヒーターの代わりとして使うのはかなり厳しいでしょう。
エンボスヒーターの選び方&おすすめ3選
レジンクラフトに欠かせないエンボスヒーターですが、大きく分けると以下の二つに分類されます。
- on/offのスイッチのみ
- 温度調節(弱/強)スイッチ付き
とりあえず試しに使って見たいという方は、2000円前後で購入可能な温度調節機能が付いてない機種を選ぶのがおすすめ。
リーズナブルですが問題なく気泡が抜けますし、使い勝手もそれほど悪くありません。
本格的にレジンクラフトを始めようと思っている方は、迷わず温度調節機能付きのエンボスヒーターを選びましょう
レジン液の気泡除去には120度もあれば十分なため、正直この調節スイッチを使う機会はそれほどありません。
ただ、使わないのと使えないのとでは全く違うため、あとで後悔しないためにも絶対おすすめ!
個人的には清原のエンボスヒーターが一番良いかなと思っています。
エンボスヒーターおすすめアイデア活用法
あまり知られていませんが、実はレジン液の気泡除去以外にも大活躍するエンボスヒーター!
例えば、室温が低くなると(だいたい20℃以下)レジン液の粘度が高くなり、なかなか滑らかに出てこないときがあります。
そんな時は逆さにしたボトルを軽くエンボスヒーターで温めると、サラサラになったレジン液が流れ出てきます。
レジン液ボトルの残りが少なくなったときも、エンボスヒーターで温めれば最後までしっかり使い切ることが可能。
レジン液の温度が低いと型に入れた後もなかなか伸びないため、エンボスヒーターで適度に温めてあげるのがおすすめ!
基本的にレジン液はサラサラの方が絶対使いやすいので、エンボスヒーターをうまく活用して作業効率をアップさせましょう。
エンボスヒーターの代用品
それほど高い機械ではないとはいえ、2000円以上するものを趣味のためだけに買うのはちょっと躊躇するという方もいるかもしれません。
というわけで今回は、エンボスヒーターがない場合に使えそうな方法をいくつか考えてみました。
正直エンボスヒーターほどの気泡除去効果は望めませんが、是非参考になさってください。
エンボスヒーター代用品①ドライヤー
風量が強いのが最大のネックで、場合によってはさらに細かい気泡が入ることも。
ただ実際に代用品として使っている人も多いようなので、何度も試すことによりコツをつかめるかもしれません。
エンボスヒーター代用品②湯せん
ドライヤーより現実的かなと思うのが、湯せんを使ってレジン液を温める方法です。
ポイントは、型に流し込む前にレジン液ボトルごとお湯(80度前後)に付けておくこと(ボトルはポリ袋などに入れてから湯せんしましょう)
そうすることによりレジン液がサラサラ状態で出てくるので、たとえ気泡ができても爪楊枝などで比較的簡単につぶすことが可能です。
型に流し込んだ後も湯たんぽやホットカーペットなど温かいものの上に置いておくことにより、エンボスヒーターと似たような効果を得ることが可能。
なお、レジン液は水分が入ると濁ってしまうため、水蒸気が当たらないようふたをしておくなどの工夫も必要です。
エンボスヒーター代用品③細かく振動させる
ケーキ職人さんがスポンジケーキを作る時に微細な振動を与えて空気を抜きますが、同じ要領でトントン衝撃を与えましょう。
振動が強すぎるとレジン液自体が飛び散ってしまうので、力加減がとても重要です。
エンボスヒーター代用品④時間を置く
自然と気泡が上に上がってくるまでしばらく放置してみるのも一つの方法。
使っているレジン液の粘度や品質にもよりますが、大きな気泡であればだいたいこの方法で除去できるはず。
UVレジン液は太陽光でも硬化しますしホコリも入ってしまうため、必ずアルミホイルなどでフタをするか暗所や引き出しの中で保管しましょう。
▼参考記事はこちら
エンボスヒーターの選び方&おすすめまとめ
エンボスヒーターは、レジンクラフトの作業効率アップに絶対欠かせないアイテムの一つ!
様々な活用法があるので、まだ持っていないという方はできるだけ早めに購入することをおすすめします。
なお、レジン液は可燃性物質なのでライターなどの火気で温めるのは絶対NGです
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