レジンクラフトに興味を持った方が初めて戸惑うのは、恐らくレジン液の種類の多さや選び方でしょう。
一般的にレジン液と言えば「UVレジン液」をイメージする方が大半ですが、実は大きく分けると以下の5種類に分かれます
- UVレジン液(ハード)
- UVレジン液(ソフト・グミ)
- UV-LEDレジン液(ハード・ソフト)
- エポキシレジン液
- 水溶性UVレジン液
各レジン液はそれぞれ異なった特徴があり、うまく使い分ければより理想に近い作品を作ることが可能。
と言うわけでこの記事では、各レジン液の特徴&使い方や初めてでも失敗しない選び方を詳しく紹介します
※記事内の情報は取材当時のものです。最新情報は各公式サイトをご確認ください
UVレジン液(ハード)の特徴やメリット&デメリット
初めてレジンアクセサリーやスマホケースを作る方におすすめなのが、ハードタイプのUVレジン液。
紫外線で固まるので「紫外線硬化樹脂」とも呼ばれていますが、1液性のため混ぜ合わせる手間がかからず、さらに短時間で硬化するのが大きな特徴
※UVライトを当てれば5分前後で固まります
価格が非常にリーズナブル(100円ショップでも購入可能)、さらに刺激臭が比較的少ないのが嬉しいポイント。
ハードタイプのUVレジン液はガラスのようにカチカチに固まるので、ピアスやブローチなどのアクセサリーを作りたい方に特におすすめです。
レジン用の型(モールド)やミール皿、さらにシリコンマットなどを用意して固定しながら作業を進めるのがポイント。
アクセサリーの土台だけでなくコーティングにも使えますし、硬化するのが早いので細かなパーツの接着剤としても利用可能。
硬化後のバリ取りや加工に必要なので、ヤスリやネイルバッファーなどを用意すると良いでしょう。
ポイント
- 紫外線が当たらないと固まらないため、厚みのある作品を作りたいときには不向き(塗り重ねが必要)
- 太陽光の紫外線でも硬化するので、日光が直接当たらない場所で保管する
UVレジン液(ソフト)の特徴やメリット・デメリット
上の写真からも分かるように、UVレジン液(ソフトタイプ)は硬化した後も折り曲げられる柔らかさが大きな特徴。
硬化後もハサミやカッターで加工できるので、型を使わずに後から形を整えることも可能。
オリジナルパーツやフェイクフルーツを作る時にぴったりなのがソフトタイプのUVレジン液で、花をそのままレジンでコーティングしたいときにもおすすめですよ。
ポイント
着色する際は、レジン専用の着色剤やカラーパウダーを使用しましょう
「カラーレジン」は基本的にハードタイプ用に作られているので、ソフトタイプならではの柔らかさが失われてしまいます
従来のソフトタイプより更に透明度の高いグミタイプのレジン液も存在します。
本物のグミのようなプニプニした柔らかな質感が特徴で、触り心地も楽しめる厚みのある作品を作りたい時におすすめです。
UV-LEDレジン液(ハード/ソフト)の特徴やメリット&デメリット
UV-LEDレジン液は、LEDライトを照射することにより硬化するレジン液(UVレジン液は太陽光でも硬化します)
硬化速度が圧倒的に速く(LEDで30秒)、透明度も他と比べるとかなり高めなのが嬉しいポイント。
ただその分お値段は少し割高になるので、コスパ的にはUVレジン液に少し劣ります。
作品が黄変して困っているという方は、透明度を追求するためUV-LEDレジン液を試してみると良いでしょう。
エポキシレジン液の特徴やメリット・デメリット
エポキシレジンは2つの液(主剤・硬化剤)を混ぜ合わせることで硬化するレジン液で、2液性レジン液とも呼ばれています。
UVレジン液と比べると少しお高めですが透明度が高い作品を作れるのが特徴で、質感や手触りが良く適度な重量感もあるため高級感を出すことも可能。
硬化後にヤスリで時間をかけて研磨することにより、美しい鏡面仕上げにすることもできますよ。
UVレジン液と比べると効果に時間がかかるのがデメリット(室温によって変わりますが硬化に二日以上かかります)
主剤と硬化剤の混ぜ方が甘いとしっかり固まりませんし、表面がべたついて見栄えが悪くなることも。
エポキシレジン液は酸化による劣化もかなり早いので、開封した後はできるだけ早めに使い切る工夫も必要でしょう
ポイント
実際に使って見ると分かりますが、UVレジン液とエポキシレジン液は完全に別物!
イメージ的には初心者向けで小さいものを作る時はUVレジン液、立体的な作品や花などの素材を封入する時はエポキシレジン液と言った感じです
※UVレジン液をある程度使いこなせる方でも、エポキシレジン液をマスターするにはかなり時間が必要です
水溶性UVレジン液の特徴やメリット・デメリット
レジン液特有の匂いが気になるという方は、お子さんと一緒に楽しみたいという方におすすめなのが「水溶性UVレジン液」
一般的に使用されているUVレジン液は石油を原料とする「油溶性」なので、匂いがかなりきつかったり道具の手入れに専用の薬剤が必要。
でも水溶性UVレジン液は、硬化前なら手や衣服についても簡単に洗い流せるのが嬉しいポイント。
さらに、比較的粘度が低くサラッとしているので気泡が入りにくいというメリットもあります!
通常のUVレジン液より硬化に時間がかかるというデメリットがありますが、敏感肌の方やアレルギーが心配な方は一度試してみるのがおすすめですよ。
レジン液の選び方やチェックポイント
様々な種類があるレジン液ですが、購入する際に失敗しないためチェックすべきポイントがいくつかあります。
レジン液の選び方チェックポイント①用途にあった種類かどうか
各レジン液には特徴やメリット・デメリットがあるため、用途にあったものを使わない限りイメージ通りのものを作成することは恐らく不可能!
まずは以下の表で、いま一番ピッタリのレジン液タイプを探してみましょう。
用途別のレジン液選び方
- 初めてのレジン➡UVレジン液(ハードタイプ)
- とにかく早く硬化する➡UV-LEDレジン液
- 型を使わず硬化後にハサミでカット➡LEDレジン液(ソフトタイプ)
- 大きなもの・立体的な作品を作りたい➡エポキシレジン液
- クリア性重視➡エポキシレジン液
- ミール皿を作りたい➡UVレジン液
- パーツを仮止めしたい➡UVレジン液
- 匂いが気になる・お子さんと楽しみたい➡水溶性レジン液
レジン液の選び方チェックポイント②透明度(クリアタイプ/カラータイプ)
中に封入するパーツを活かしたいときに重要なのが透明度。
完成度や作品の幅広さを考えるならエポキシレジン液がおすすめですが、品質の良いUVレジン液(ハードタイプ)を使えば簡単にガラスのような透明度を出すことも可能。
着色料を使うことにより色付き作品を作ることもできますが、一気に全色揃えるコストや作業効率を考えるならカラータイプのレジン液を買うのもおすすめですよ。
レジン液の選び方チェックポイント③粘度(高粘度/低粘度)
UVレジン液には、粘りが強い「高粘度タイプ」と、サラサラとした「低粘度タイプ」があります。
高粘度タイプは気泡が入りやすいのでしっかり除去する技術が必要ですが、モールド(枠)やミール皿を使って高さのある作品を作ることが可能。
逆にサラッと感のある低粘度タイプは、高さは出しにくいですが気泡も入りにくい(入っても簡単に抜ける)という特徴があります。
レジン液の選び方チェックポイント④硬化時間&収縮率
しっかり固まるかどうかは、レジン液選びで最も重要なことと言っても過言ではありません。
価格が安く品質が悪いレジン液の中には、いつまでたってもベタベタして固まらないものも!
なので、特に大容量のレジン液を購入する際は、口コミなどをしっかり確認するのがおすすめ
また、レジン液は硬化する際どうしても少しだけ収縮してしまい、しわができたり沿ってしまうことも。
なので、できるだけ収縮率の低いものを選ぶことも重要なポイント
硬化時間と収縮率は密接な関連があり、一般的には硬化時間が早いほど収縮率も高くなる傾向があります。
許容範囲のバランスかどうかは実際に使わないと分からないので、まずはしっかり口コミをチェックしましょう。
レジン液の選び方チェックポイント⑤匂い
レジン液には特有の化学物質臭がつきものなので、しっかり換気したりマスクを着用して作業するのは絶対必須条件!
実際にいろいろ使って見ると分かりますが、レジン液ごとに匂いは異なる場合が多く、製品によっては刺激度がかなり強いことも。
人それぞれ好みが違うので、使って見て匂いが合わないなと思うものは無理して使い続けない方が良いでしょう。
化学物質アレルギーなどが心配という方は、水溶性レジン液を使って楽しむのも一つの方法です。
レジン液の選び方チェックポイント⑥劣化速度(黄変するまでの時間)
これはすべてのUVレジン液に共通することですが、どんなに品質が良いレジン液でも硬化後に黄ばんでくる「黄変」という現象が生じます。
ただ質が高いレジン液ほど「黄変」するまでの劣化速度が遅くなるので、事前に口コミを確認するのがおすすめ!
エポキシレジン液はUVレジン液よりも劣化速度が速く、密封状態で保存していても硬化剤が黄色く劣化してしまうことも。
劣化した硬化剤を使って作った作品がクリアに固まることは絶対ないので、エポキシレジン液を購入する際はショップの口コミ評価もしっかりチェックすることをおすすめします。
レジン液の選び方チェックポイント⑦コスパ
グラム単位で購入可能なレジン液ですが、コスパを考えるなら大容量で買うのが絶対おすすめ。
まずは小容量でいろいろな種類を購入し、お気に入りを発見した後は大ボトルで買うのが最もコスパが良い方法と言えるでしょう。
ただ、先ほども触れたようにエポキシレジン液は劣化が早いので、使いきれる量を計算して購入するのがおすすめです。
レジン液の種類や失敗しない選び方おすすめまとめ
様々な種類があるレジン液ですが、用途にあったものを選ぶことにより初心者でも素敵な作品を作れるのが嬉しいポイント。
粘度や硬化速度・透明度・劣化速度などをしっかり考慮しお気に入りのレジン液を見つけることができれば、より一層レジンクラフトを楽しめるようになるでしょう。
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